2014年10月9日木曜日

ジョンナカヤマトリオ(試聴3)

ジョンナカヤマトリオ試聴用トラック7です。






Childhood Wonderland




僕は住んでいるところは森と林と畑ばかりです。
特に家の裏は結構な森でして、幼い頃そこに入っていくのが好きでした。


木のほとんどは杉です。
ちなみに僕は花粉症とは無縁です。




僕が小学校5年生までは風呂が薪で沸かすタイプでございました。


薪は裏庭で割って、それをカマド的な所へ突っ込むのですが、それと一緒に杉の葉を乗せるように突っ込みます。茶色くなった乾いた杉の葉は良く燃え、そうすることによってメインの薪にも良く火がまわるようになります。


薪は裏庭の小屋から数本、杉の葉は杉林の中に入ってかき集めてきます。
それらは僕の仕事でした。


杉林に入ると薄暗いのですが、真上を見上げると、木の枝が鬱蒼としていますが、枝と枝の隙間から太陽の光が差し込み、雲が流れているのが微かに見えました。


ずっと眺めていると、何かこう吸い込まれるようなといいますか、ちょっとトリップするようなそんな感覚もあって、しばらく突っ立っていることもしばしばありました。


この曲は僕が小さいころのそんな感覚を思い出して作りました。






子供の頃は畑で走り回っているだけで楽しくて、虫を捕ったり、木に登ったりして遊んだものです。
環境としては今も同じ所に住んでいるので当時の木なんかもありますし、虫なんかもどこから湧いてくるのかというくらいいます。でもあのころの感覚はもうないです。


大人になった現在ではただの田舎の環境ですが、子供の頃の感覚を思い出すと、
栗畑も、もみじ畑も、田んぼも、山も、色々な虫もカエルも蛇も、すべて遊びの環境であり道具であり、好奇心の宝庫でありました。


子供の頃に戻らないと感じることも理解することも出来ない、
まさに幼年期の不思議の国ということです。


 
曲としては、
吸い込まれるような感じとアルペジオを考えるのに苦労しました。
結果テーマ部分は上手くいったと思っております。


ジャケットの中には裏の林の写真を使いました。
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ジョンナカヤマトリオ(試聴2)

ジョンナカヤマトリオ試聴用トラック6です。
A Final Homeというタイトルで作曲いたしました。
日本語でストレートに「終の棲家」という意味です。


非常に重いテーマを持った曲なのですが、僕はアルバムで一番気に入っております。


自分は一人部屋に居て、風に乗って車や電車の音、さらには人間の声や様々な生活音が聞こえてくる。
別に騒がしくはないです。
時々自分と世間との間に何か距離のようなものを感じて少しアンニュイな感覚を得ることがあります。
そんな時に作曲しました。




曲の説明のために重い話をしてしまいますが、


人間は今生きてる確率が100%で将来死ぬ確率が100%です。
なので本来は50.50で考えるべきなのかもしれません。


祖父の代もここではじまりここで終わり、そして近い将来親父の代もここで終わるわけで、次は自分が終わりになっていくわけです。


順番通りかはわかりませんが、長い年月をかけて紆余曲折あって、最後にかならず終わりが来るわけです。
自分は"ここ"で生まれて"ここ"で終わっていくと考えた時の「終の棲家」です。


ポップに言いますと単純に僕が今住んでいる「実家」のことです。






曲中に鳴っているシンセのような音はベースのエフェクトです。
アルコの部分と最後の盛り上がりが好きです。


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